「電気・ガス・灯油」熱源として一番安いのは?①
光熱費(給湯・暖房)の比較。
家庭の光熱費は給湯・暖房費が一番かかります。
特に北海道ではエネルギー消費割合の内74%程度が給湯・暖房で使われます。
新築するときに悩むことのひとつが、「電気・ガス・灯油」どれを熱源に選べば良いのか・・・
震災前は電気による火を使わない安全性とクリーンな暮らし、深夜電気の安さと灯油の高騰もありオール電化を希望するお客様が多かったです。
しかし、震災以降
ほくでんの電気料金値上げが相次ぎました。オール電化詐欺だなんて言ってる人もいます。正直言って、原発問題が起こるなんて思ってもいませんでしたし、日本の技術は安全で原発も安全なもんだと気にしたこともなかったです。
オール電化は間違いだったのか。熱源はどうしたらいいのか設計者として、建築家として、見解を持たねばなりません。熱源の違いによって現在の光熱費(給湯・暖房)はどれくらいの差が出るか試算してみました。
<設定条件> 北海道旭川市、新築、Q値1.3 相当隙間面積1.0以下 木造2階建て 延べ床面積100㎡
夫婦2人子供2人の4人家族
暖房設定温度を20℃とします。年間暖房負荷7,596kWh
年間の給湯エネルギー量を14,990MJ/年とします。
Q値とC値という性能条件を前提にし同じ条件で比較検討します。条件が寒い家では燃料を焚き続けることになるので比較になりません。プロパンガスは高いので検討してません。 灯油・都市ガスは高効率暖房ボイラーによるセントラルヒーティングとし温水パネルヒーター。 オール電化の暖房はメインに蓄熱暖房機、補助にパネルヒーターとします。
給湯・暖房ランニングコスト計算結果 ・ガス給湯・暖房 エコジョーズ 年間消費量1,014m3 都市ガス単価119円/m3 基本使用料3,148円(11月旭川地区調べ) 年間158,444円 ・灯油給湯・暖房 エコフィール 年間消費量1,207L 灯油単価98円/L(11月旭川地区調べ) 年間118,286円 ・オール電化(ドリーム8とホットロング22Lを契約) 暖房:蓄熱暖房機 6,076kWh 深夜電力14.13円/kWh 85,853円 パネルヒーター 1,520kWh 融雪用電力L15.40/kWh 35,252円 給湯:エコキュートCOP1.8 2,290kWh 深夜電力14.13/kWh 32,257円 年間153,362円 (H25.9.30日以前にオール電化契約された方は割引が継続してますので-17,000円程度) 計算根拠や単位などの説明は割愛します。(詳しい説明を聞きたい方は事務所までお越し下さい) 「電気・ガス・灯油」熱源として一番安いのは?②へ