車庫を事務所へと変えたリノベーション。事務所は複数の役割を必要とします。打ち合わせ、作業、本棚、収納としての機能、居心地と集中の両立。4坪という限られたスペースを最大限活用するために、無駄のない構成を考えました。テーブルは空間のサイズに合わせて3台製作し、レイアウトの変更に対応できるようになっています。椅子と照明は北欧の中でも最もスタンダードな物を置いています。北欧には長い冬を快適に過ごすための、すぐれたデザインとインテリアがあります。素材への敬意、人の身体に基づいたサイズ、素朴でありながら美しいデザイン。半世紀以上も経ち時代が変わっても色あせない普遍的な完成度。日本の住宅にも馴染みますし、長い冬がある北海道にこそふさわしいとも思います。椅子とあかりの心地よさ、無駄を省いた機能性、居心地と集中を一つの空間で成立させました。ちなみに事務所は当初からアップデートしています。今後も改修するかもしれません。